着物の色目

昨日パーソナルカラー診断にお越しになったお客様。

漆塗り職人の奥様と眼鏡がお似合いのユニークなご主人。

お二人ともお若いけれど、お仕事柄か落ち着いた雰囲気の方で
奥様はパーソナルカラー診断を受けるのは今回で2回目。
以前受けた時、ドレープではなく、紙のボードを顔の下に当てられ、
似合っている、似合っていないが、自分自身でわからなかったという。

紙のためか反射がきつく、とてもお洋服のイメージが出来なかったそう。

お話を伺いながら肌色、髪色、目の印象を拝見するところ、
「ブルーベース」の方。
やわらかい雰囲気でお顔のコントラストも穏やかなので
「前回見られた時は、サマーと診断されましたか?」と聞くと
「はい、ファーストタイプがサマー、セカンドタイプがウインターと言われました」とのこと。

しかし実際ドレーピングしてみると、確かにサマーの色調も似合われるのだが、
ウインターの彩度が高め(派手め)の色がよく似合われる。
サマーの色だと物足りなさを感じてしまうのだ。

同じ色相のサマーとウインターのドレープを交互に当てる。
違いは歴然。ご本人も「これならはっきり自分でも違いがわかります」
何度かパーソナルカラー診断を受けられて、納得がいかず
うちを訪ねて下さるお客様は多い。

聞くと「なぜこれが似合うのか、なぜこれが似合いにくいのか」
の説明が曖昧なようだ。
お客様ご自身が納得する間もなく「これが似合うわね」「何々タイプね」と言い切って、
最後にカラーサンプルを「はい、あなたに似合う色です」と渡されて終わり、
という診断方法がまだまだ一般的のようです。

わたしは診断の際、必ず「似合う理由」、「似合わない理由」をご説明する。
似合う色の傾向、似合わない色の傾向も必ずお客様の目で実感していただく。
一歩サロンを出たら、お客様は自分で似合う色を買い求めなければならないのだから。

話はそれましたが、今回のお客様の特徴。
透明感があり、陶器のようにやや血色のないブルーベースのお肌。
黒めがちで白目は青白く、髪、眉も黒。
サマーの穏やかな色合いだと目元がぼけるのが、
ウインターのきりっとした色で目ヂカラが出る。

やはりドレーピングしないとわからないものだ。

着物が大好きだそうで、秋冬に向けて濃いめの色のものを新調されるそう。
写真やドレープを見ながら、誂える着物の色のアドバイスをさせていただく。
聞くと染め屋さんで一から色を染めて、仕立てるんだそう。
「わー、お高いんだろうな」と思って聞いたら、意外にお安い。

そこへ行くと千色以上の色見本があり、表地、裏地の色の合わせ方や
帯、帯揚げの色の合わせ方など、ご主人のお話がとても楽しいそう。

着物はお洋服と違った「かさね色」といった独特の配色がある。
江戸の粋な「かさね色」、京のはんなりした「かさね色」。

今度そのお客様と染め屋さんにご一緒させていただく予定です。
無限にある「配色」。もっともっとたくさん知りたいです。

お客様から教えられる事も多い、私たちのこの仕事。
感謝の気持ちを忘れず、お客様の「最後のパーソナルカラーリスト」になれるよう
これからも少しずつアップデートしなければ!

人気blogランキングへ
[PR]

by mio_honma | 2006-07-26 13:06 | color : style

<< パーソナルカラーとネイルカラー       ’06秋冬の流行色 >>